Steinberg UR22C | オーディオインターフェイスレビュー Vol.01
低価格オーディオインターフェイスといったら、やはり「Steinberg UR22C」。
コロナ禍には売り切れてしまい、手に入れることが困難になった時期もあったほどの人気機種の一つ。
まずは以下のYouTubeレビュー動画をご覧ください。
では、なぜこのUR22Cがここまで人気なのかをまとめてみます。
1. 必要十分な機能を持ったオーディオインターフェイス
まずオーディオインターフェイスを選ぶ際の大前提として
マイク含めた楽器についての入力があり
ヘッドフォン出力もあり
スピーカーにも繋げられて
パソコンと繋げるUSBが汎用的な形状
という、なんとも至極当たり前のことが当たり前のように備わっており、かつそれが分かりやすく操作できるかが非常に大切です。
このUR22Cはそれがコンパクトに分かりやすくまとめられており、非常に使いやすくレイアウトされているのが特徴ですね。
2. ソフトウェア(CUBASE AI)が付属
オーディオインターフェイスを使っていざ録音しよう、MIXしようなどと思っても、それを実現するには「ソフト」が当然必要になります。
ただ、ここはやはり国内シェア(おそらく)1位であるCUBASEを開発しているSteinbergが作っているオーディオインターフェイスということもあり、そのCUBASEの機能限定版である「CUBASE AI」が付属してます。
これにより、オーディオインターフェイスを買うことで一緒にソフトもついてくるので、余計な出費もしなくて済みますし、なんと言ってもオーディオインターフェイスとソフトのメーカーが同じなので、その点も安心。
3. 配信でも使えるループバックが使える
昨今YouTubeなどを中心に「配信」を行う方は非常に多く、その時につまづく点として挙げられるのが「自分の声は配信で聞こえるのに、パソコンで鳴らしてる音が視聴者さんに聞こえない・・・」ということです。
これを解決するのが「ループバック」機能になるのですが、このUR22Cは標準でこの機能を装備しているので録音やMIXもやるけど配信もやりたいという方にもピッタリなんです。
※ループバックとは・・・オーディオインターフェイスに入力している歌や楽器の音と、パソコンで鳴っている音(例えばYouTubeであったり、DAWの音声など)を配信を聞いている視聴者へ届ける機能。
4. 動作が重いリバーブを、PCに負荷をかけずに使えるDSP搭載
これ実は地味に重要なんです。
リバーブというのは、分かりやすくいうとカラオケのエコーのようなものだと思ってもらえればと思うのですが、このリバーブが実は処理がめちゃくちゃ重いんです。
歌を録音するときにこのエコー、つまりリバーブがないと非常に歌いづらかったり、気持ちよく歌えなかったりするので非常に重要なエフェクト。
このリバーブはDAWソフトの中でかけることもできるのですが、👆の通り処理が重いのでパソコンが非力だったりすると最悪録音中に固まっちゃったりするんです。。。
あともう一つあるのがレイテンシーと呼ばれる、いわゆる音の遅れにも関わってきます。
仮にリバーブを使ってパソコンが動いていたとしても、処理が重いことをする=パソコン側の計算が多くなるということなので、その分音が返ってくるのが遅れます。
そこで考えられたのが「処理の重いことはパソコンじゃなくて、別のものに任せちゃえばいいじゃん!」というのがDSPと呼ばれるものでして、UR22CにはそのDSPが内蔵されてるんです。
つまりこのDSPにリバーブのような負荷のある作業を任せてしまうことで、パソコンは快適に動き、かつ処理も軽くなるので音の遅れもなくなるといういいことづくめなんです。
※DSPとは・・・Digital Signal Processorの略。今回の場合、オーディオインターフェイスの中に入っているエフェクトを動かすための処理をするチップのこと。エフェクトをこのチップに任せることで、CPUに負荷をかけなくて済む優れもの。
5. これだけの機能を備えて低価格
1〜4の機能を持って、市場売価が25,800円(サウンドハウスより。2024/9/5現在)と手に入れやすい価格になっているのも非常に魅力なところですね。
(実は以前はもっと安かったのですが・・・)
※デモ音源※
あとはやはりオーディオインターフェイスなので、どのような音なのか音源で確認いただくのも重要かと思いますので、YouTubeにアップしている各音声をぜひお聞きください。